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イントラネットって、そんなにいいの。

簡  単  編>   <便  利  編>   <安  い  編

<簡  単  編>

●操作が簡単

クライアントはブラウザソフトの操作を覚えるだけでOK

 LANの場合、導入しているネットワークシステムによって、OSの操作、データベースソフトの操作、表計算ソフトの操作、電子メールソフトの操作というように、個々のアプリケーションソフトの操作方法をまずマスターしなければ、社内のデータを活用することはできませんでした。パソコンビギナーの方たちにとっては、ソフトによって操作方法が違うという点が非常にネックになっていたことは事実です。しかし、イントラネットの場合、クライアント側には、極端な話、ブラウザソフトひとつあれば、サーバの中に入っている様々なデータに自由にアクセスすることが可能になるのです。ブラウザソフトは現在、いろいろなソフトウェア会社から発売されていますが、どのソフトもGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)に優れていて、画面上にあるボタンやアイコンをマウスでクリックするだけで、いろいろな操作ができるようになっています。非常に使い勝手がよく、それぞれのボタンの機能も一目でわかるように工夫されていますので、今までパソコンを敬遠されていた方たちでも、すんなりと入っていけるのではないでしょうか。

●クライアントマシンの設定管理が超簡単   
 今までのLANシステムだと、ネットワーク管理者が1台1台のクライアントマシンに、必要なソフトをインストールし、各設定(セットアップ)を行っていました。OSの進化により、インストールは簡単にはなりましたが、設定するマシンが何十台、何百台もある場合、ネットワーク管理者にかかってくる負担は相当なものでした。ひとつのソフトを50台のパソコンにインストールする時間と手間 を想像してみて下さい!ちょっとどころか、ものすごく大変です。それも導入時に限りといった期間限定の仕事ではなく、ソフトのバージョンアップの都度、あるいは新しいソフトの導入、新しいマシンの導入ごとに行わなければならないとなると、ネットワーク管理者は体がいくつあっても足りません。このような基本設定に時間をとられるあまり、肝心なネットワークデータやシステムの管理がおろそかになってしまう可能性が有ります。イントラネットの場合、クライアントに必要なのはブラウザソフトだけ。しかも、社内のインナーウェブの中にブラウザソフトを入れておいて、各クライアントがサーバからダウンロードすればセットアップが完了します。ということは、ネットワーク管理者がソフトの CD-ROMを持って会社中を走り回らなくてもすむわけです。ソフトがバージョンアップした時も、サーバの中のブラウザを更新し、「ソフトが新しいバージョンになりました。みなさん、ダウンロードして下さい。」とお知らせをすれば、あとは各個人がダウンロードしてくれるというわけです。
●社内データの管理が簡単   
 イントラネットは、サーバ中心のネットワークです。ですから、社内の大切なデータは全てサーバに集められ、しかもデータの更新や保存といった全ての処理もサーバが一括して行います。従って、ネットワーク運用上に必要となってくる様々な作業は、全てサーバ側で行い、管理者はサーバの管理だけを徹底的に行えばよいのです。LANでもデータはサーバに集中させてデータの管理を行っていますが、サーバはもちろんクライアントもバランス良く管理しなければなりません。クライアント側の悪影響がサーバの内部にあるデータに影響を与えることも起こらないとはいいきれません。
 たとえば、こわれたデータをサーバに保存してしまた場合、クライアント側のアブリケーションプログラムが壊れてしまい、不正なデータが書き込まれてしまう場合など、考えられる状況がいくつもあります。その点、イントラネットの場合は、クライアントのどこかおかしければ、インナーウエブにつながらないので、データうんぬんに影響がでないので安心です。  

イントラネットって、そんなにいいの。     

<便  利  編>

●社外からのアクセスが楽々   
 従来のLANの環境だと、外部から自分の会社のネットワークにアクセスすることを「リモートする」といいます。この場合、接続用のリモートソフトが必要になりますし、リモートサーバ側で「誰と誰は外からでも電話をかけて、社内のサーバにアクセスすることを許可します」とあらかじめ設定することが必要です。リモートができる環境にあれば、自分の家のパソコンでも、ノート型パソコンでも、会社にあるクライアントマシンと同じ様に「いつでもどこでもネットワークできる」わけですが、クライアントマシンには会社で使っているのと同じソフトが入っていないと、せっかく会社とつながってもデータを活用することはできません。しかし、イントラネットはそのような煩わしさがなくても、外から社内のインナーウェブにアクセスすることが可能です。なんといっても、会社にあるインナーウェブは、インターネットと同じ仕組みなのですから。
会社がイントラネットにすると、「インターネットカフェ」の利用価値もぐんとあがります。日本に限らず、世界中にあるインターネットカフェでは、どんなところでも必ずブラウザが利用できます。パソコンとブラウザがあれば、会社の中だろが、自宅だろうが、出張中だろうが、社内と同じ環境でインナーウェブにアクセスできてしまうのです。   
 たとえば、とある取引先との交渉で、ある資料が必要になったとします。全てをそろえるのに結構時間がかかりそうなので、一刻も早く会社に連絡をとりたいのですが、ちょっと用件が複雑なので文章にして伝えたいと思います。ここで通常ならFAXをイメージしがちですが、1枚のFAXの内容が果たしてプロジェクトチーム全員に確実に届くのか不安が残ります。電子メールなら、その点確実かつスピーディーに用件を伝えることができます。一番いい方法は、携帯用のノート型パソコンを持っていることですが、それがなくてもインターネットカフェに寄って、会社のインナーウェブにアクセスして、用件を送っておけば全て問題は解決です。近い将来、イントラネットが普及すると、インターネットカフェにはスーツ姿のビジネスマンが多く見られるようになるかもしれません。

●外部へのアクセスも楽々   
 会社の中から外へ情報を発信するのは、イントラネットの大得意とするところです。イントラネットはインターネットと区別する必要のない操作環境なので、今、社内のインナーウェブにアクセスしていたと思ったら、次の瞬間には全く別のホームページに飛んで行くということも簡単です。   
 電子メールでも同じです。取引先へ送ったメールを「こういうメールを送っておきましたので、問い合わせなどがあったら、みなさんよろしく」と社内の人たちに同報通信しておけばよいのです。これが、社内と外部とのメールに違う電子メールソフトを使っていたのでは、いちいち書き直すか、一度テキストデータに変換してから使用するソフトにコピー&ペーストしていくというように、手間がかかってしまいます。人間便利であればあるほど使用頻度も増すものです。今まで面倒くさいからいいや、ですましていたことも、簡単な操作でできるとあれば、いろいろと工夫して使ってみようという気になります。   
 イントラネットは使う人にとっては、本当に優しいネットワーク環境と言えるでしょう。

イントラネットって、そんなにいいの。     

<安  い  編>

●ネットワークが非常に安いコストで構築可能   
 LANはクライアント、にもいろいろなアプリケーションを必要とすることは前にも述べましたが、これはユーザー数が多くなればなるほど、ソフトの経費が膨らんでいくことになります。しかも、現在定番となっているビジネスユースのアプリケーションソフトは、機能がどんどん充実しているかわりに、ソフトの価格もどんどん高くなる傾向にあります。パソコンで作るLANの初期導入費用がいくら安くても、度重なるソフトのバージョンアップにかかる費用、新しくクライアントマシンを増やすたびにかかるソフト購入費用などを考えると、ネットワーク管理・運用に思いがけない出費を余儀なくされるわけです。しかし、イントラネットの場合、そのようなクライアントにかかるソフトの費用がほとんどかからないのが大きな強みでしょう。ブラウザソフトはだいたい1ユーザー5000円程度の費用ですみます。中には無料配布しているソフトもあります。(マイクロソフト社のインターネット・エクスプローラは、ウインドウズ95についてきます)今までのビジネスユースのソフトに比べると、価格は10分の1かそれ以下で構築が可能なのです。

●フリーウェア・シェアウェアの利用   
 インターネットの技術を取り入れることによって、われわれユーザーは、ものすごい恩恵に預かれます。インターネットは公開されているデータやプログラム(ソフト)を自由にアクセスし、必要であれば自分の使っているマシンに持ってくることができるのです。このことを「ダウンロードする」といいます。現在では、ブラウザの画面上から自由にダウンロードすることができるようになりましたので、マウスで画面の指示にしたがってクリックしていくだけでOKです。
 インターネットはソフトの宝庫です。様々なソフトが世界中のサーバにあるので、目当ての、または便利そうなソフトを我々はいつでも入手することが可能です。ネットワーク上にあるソフトにはフリーウェアとシェアウェアの2種類あります。フリーウェアは「自由なソフト」の事ではなく、「無料のソフト」の事です。ダウンロードするだけでお金を払わずに利用することができます。無料のソ フトだからといって、馬鹿にはできません。優れたフリーウェアが世の中には多数存在します。
 また、シェアウェアは、そのソフトを開発した人に、いくらかのお金を支払って使用するソフトです。でもその金額はとても安く、一般的には数百円から数千円でソフトを利用することができます。市販されているソフトとに比べ、きちんとしたマニュアルがありませんので、全くの初心者には利用が難しいかもしれませんが、最近では、雑誌等でその利用方法が広く紹介されていますし、ネットワーク上で使い方についての質問もできるので利用価値はかなり高いといえます。通信関係で使用するソフトは、フリーウェア、シェアウェアともにかなり優秀なソフトが多数あります。
電 子 メ ー ル ソ フ ト 「ユードラ(Eudora)
フ ァ イ ル 転 送 ソ フ ト 「フェチ(Fetch)」
フ ァ イ ル の圧縮解凍ソフト 「エルエッチエー(LHA)」
  「コンパクトプロ(Compact Pro)
  などが有名どころです。
●通信費が安くあげられる   
 従来のLANの環境で外部からアクセス(リモート)する場合、電話回線を利用して、遠く離れたネットワークに接続しますが、お互いの距離が遠くなればなるほど、また接続時間が長くなればなるほど、当然電話料金は高くなります。
 たとえば、東京の本社のネットワークに大阪にある支社からアクセスしようとすると、東京−大阪間の市外通話料金が加算されます。たかが電話料金くらいとあなどっていると、後でびっくりするくらいの電話料金の請求がくるハメになります。その点、イントラネットなら、契約しているプロバイダの最寄りのアクセスポイントまでの通話料金しかかかりません。先に出した東京−大阪間の通信でも、大阪支社の近くにあるアクセスポイント(たいていのプロバイダなら大阪市内にポイントを持ってます)までの料金(市内通話料金)で、東京にある本社のネットワークにつながってしまうわけで、非常に通信費の節約になるわけです。これが世界中に社員がいる会社などでは、国際電話を使わずに通信ができる環境になるわけですから、比べてみてびっくりするほど、安い通信費で今まで以上に密な連絡がとれるのです。

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