オンラインショップの ヒント!

●オンラインショップのメリット   
 企業ホームページを語る上で、インターネットビジネスの最有力手段のひとつである「オンラインショップ」を外すわけにはいかないでしょう。ただし、一般企業のホームページの、「企業広報」 「資材調達」「人材採用」などの分野と、オンラインショップとは明らかに異なる性質を持っていま す。「企業広報」「資材調達」「人材採用」などの分野はどの企業でも行われていることであり、し たがって各企業に共通する普遍的なノウハウをあげていくことができます。しかしオンラインショッ プには、どこにでも通用する共通のノウハウというものは存在しません。これはむしろ「ビジネスを 興す」ことであり、「他企業との差別化により競争に勝ち抜く」ことだからです。分野の特性として、ほかの企業と同じ内容では意味がないのです。   
 一般的な話として、インターネットは、まず、販売をスタートするのに必要な資金が非常に少なくて済むこと、英語のページも併設すれば日本だけでなく海外から注文を受けることができること、決済をオンラインで行うことができること、などがあげられます。また、インターネットによる商品カタログには、当然ながら印刷コストがかかりません。多額の輸送費を使って分厚いカタログを届ける必要もありません。注文を電子メールやFAXで受け付ければ、電話で注文を受けるための人件費も発生しません。コスト面だけみれば、インターネット上のオンラインショップは非常に理想的な方法のように思われます。
●オンライン ショップに適した商品   
 実際にオンラィンショップ化を検討する際は、まず販売する商品がインターネットというメディアに適しているかどうかを検証してみるべきでしょう。インターネットという新しいメディアを使うことで、ユーザーが既存の購入システムよりも「メリットがある」と感じられる商品でなければ、事業の成功はありません。   
 ではどんな商品がインターネットでの販売に向くのでしょうか。インターネットを使った販売の大きな魅力は、インターネットならではの便利さを、どれだけ活用できるかにあります。通常の販売より安く、手間をかけず商品が手に入ること、膨大な情報に検索機能を付加して瞬時に探している商品の詳細が引き出せることなどが、ユーザーにとって大きなメリットになるでしょう。これに当てはまる商品としては、書籍、音楽CD、パソコンやその周辺機器などがあります。実際、これらを扱っているオンラインショップの中には、大きな売り上げ実績をあげているお店がたくさんあります。   
 もうひとつ重要なポイントは、インターネットで提供される情報に、これまで以上のプラスアルファがあることです。例えば、扱う商品の上手な利用方法が詳しく解説されていたり、その商品が持つ歴史的、文化的背景が紹介されていたりすれば、ユーザーの好奇心を大いにそそるでしょう。   
 この例としては、それぞれの地方の特産品、特にワインや地酒などの嗜好品を扱う場合に大きな効果を発揮します。
●受注、決済、物流、宣伝   
 オンラインショップの運営に当たっては、受注、決済、物流の方法の選択も重要なポイントです。現状では、商品の注文受付けやクレジットカード番号のやり取りをFAXや電話で行うホームページ も多く見受けられます。それも有効な、やり方ではありますが、やはりこれからは電子メールも併用 したほうがよいでしょう。決済の方法は、クレジットカードのほかに、郵便振込や商品代引きなどでもOKです。最近では、「ビットキャッシュ」「アコシス」などの少額決済システムがどんどん実用化されていますので、それらを使うのもよい方法です。  クレジットカードで決済する場合、暗号化されていない電子メールでカード番号をやり取りすることは避けるべきです。インターネットは分散型のネットワークであるため、データが伝送される過程で何者かにクレジットカード番号が盗まれる可能性があるからです。セキュリティを維持するために、ブラウザとサーバの間でやり取りされるデータを暗号化するSSLなどの方式がすでに実用化されて います。例えば、ネットスケープ社の「Netscape Commerce Server」のように暗号化機能が標準で付 いたサーバソフトを購入して自社のサーバに組み込むか、あるいはそのようなWebサーバソフトを導入しているサービスのスペースを利用することで解決できます。顧客への宣伝戦略も大事な問題です。ディレクトリサービスヘの登録など、あらゆる機会を利用して、そのホームページのURLを宣伝しましょう。

<オンライン決済>

ビットキャシュ http://www.bitcash.co.jp/

アコシス http://www.acom.co.jp/acosis/